谷川建築 T邸 Anai5号掲載

　白とブラウンのナチュラルな外観のＴ邸。リビングに入ると中庭に面した高さのある大きな窓から差し込む光が明るく室内を照らし、開放感が感じられる。中庭を家の中央に設けているおかげで、プライバシーを保ちつつ光と風を上手く取り込むことが出来るそうだ。外からの視線が遮られているので、夏にはＢＢＱや水遊びが存分に楽しめる。階段を上ると２階は子供たち専用のプレイルームとベッドルーム。子供たちのお気に入りスペースだというプレイルームにはじゅうたんを敷いて防音対策も万全。吹き抜けとオープン階段の効果でリビングとのつながりも感じられる。家の壁や柱は角をとり、丸みを持たせているので小さい子供がいても安心だ。また、中庭を中心に１階の各部屋が全てつながっているので子供たちが走り回れるほど移動もスムーズ。動線に配慮した設計となっている。「家族みんながのびのびと過ごせる家をつくりたい」という思いから始まったというＴ邸には谷川建築が掲げる「家族おもいの家」のコンセプトがたくさん詰まっている。その家で長く暮らしていく家族の具体的な生活を最重要と考え、ライフスタイルに向き合って設計することで家族みんなが過ごしやすい家を作っていくというものだ。これまで挙げた家族それぞれを考えた部分の他にもHEMSと呼ばれる、様々な家電をネットワークでつないでエネルギーを「見える化」し、状況に応じて各家電をコントロールするシステムを導入して快適に暮らしながら節電できる工夫など家全体に関する事にも真摯に対応してくれる。家族のことを思って家づくりを考える時、谷川建築はいつでも心強い味方になってくれるに違いない。